久石譲
作曲、ピアノ、指揮
1950年長野県生まれ。国立音楽大学作曲科卒業。大学在学中より、現代音楽の一種で、音の動きを最小限に抑え、パターン化された音型を反復させる「ミニマル・ミュージック」の創作で活動を開始。1981年に全曲作曲とプロデュースを手掛けたアルバム「MKWAJU」を発表。
1982年頃から商業音楽の領域に進出し、数々の映画音楽やCM音楽を手掛けるようになる。特に宮崎駿監督のアニメーション作品においては、『風の谷のナウシカ』以降、『君たちはどう生きるか』まで39年間すべての音楽を担当。1997年の『もののけ姫』の音楽(1997年度芸術選奨新人賞(大衆芸能部門)を受賞)は彼にとっての転換点となり、フルオーケストラ作品の作品を多く手掛けるようになる。同時にこの頃から実演家として、自身の曲に留まらずクラシック音楽を含む指揮活動も精力的に行うようになった。2017年までに出演したコンサートの数は300以上にのぼり、国内外数々のオーケストラと共演を重ねている。
2020年、新日本フィルハーモニー交響楽団のComposer in Residence and Music Partnerに就任し、2021年に日本センチュリー交響楽団の首席客演指揮者に就任。
2023年3月にはドイツ・グラモフォンと契約し、自らの指揮で宮崎駿の映画音楽をロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が演奏するアルバム『A Symphonic Celebration - Music from the Studio Ghibli films of Hayao Miyazaki』を6月に発売。7月に米ビルボードのクラシック・チャート「クラシカル・アルバム」と「クラシカル・クロスオーバー・アルバム」で1位を獲得し、日本とフランスのクラシック・チャートでも1位、イギリスで2位を記録している。