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ポール・マクリーシュ

指揮、演出、編作、編曲

1960年にロンドンで生まれたポール・マクリーシュは、マンチェスター大学で音楽を学んだ。チェリストとして演奏活動を開始した後、ガブリエリ・コンソート&プレイヤーズを設立し、ロンドンのセント・ジョンズ・スミス・スクエアで指揮デビューを果たした。彼のセンセーショナルなプロムス・デビューは、1993年にアルヒーフ・レーベル/ドイツ・グラモフォンとの契約につながった。1994年、マクリーシュとガブリエリ・コンソート&プレイヤーズは、ウィーンのレゾナンツェン古楽音楽祭のオープニング公演に登場し、ルツェルン・フェスティバルにも出演した。同年、マクリーシュはブリンクバーン音楽祭を創設し、その芸術監督に就任した。 1997年、マクリーシュはセント・ポール大聖堂とサンティアゴ・デ・コンポステーラでビーバーの《ザルツブルク大聖堂のためのミサ》を演奏し、米国にもデビューした。定期的にモダン楽器のアンサンブルとも共演しており、オランダ・フィルハーモニー管弦楽団、ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、バーゼル室内管弦楽団、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団などのオーケストラと強固な関係を築いてきた。マクリーシュは、過去にリスボンのグルベンキアン管弦楽団の首席指揮者と芸術顧問を務め、2006年に東ヨーロッパの最も有名な文化イベントの一つであるヴラティスラヴィア・カンタンス(ブロツラフ)の芸術監督に任命された後、6シーズンにわたり同ポストを任された。オペラ指揮者としても定評があるマクリーシュは、2008年にマドリードのテアトロ・レアルでヘンデルのオペラ2作品を指揮した(1作品は、プラシド・ドミンゴ主演の《タメルラーノ》の新制作)。ウェールズ・ナショナルオペラでは、グルックの《オルフェオとエウリディーチェ》とヘンデルの《イェフタ》を、またデンマークの王立劇場とベルリン・コーミッシェ・オーパーではモーツァルトとヘンデルの作品を指揮した。 絶えず探求心に突き動かされているマクリーシュは、カテゴライズすることが難しい演奏家である。彼はパーセルの舞台作品を指揮する一方で、エルガーの交響曲やアカペラのパートソングも指揮する。だがとりわけ彼は、ブリテンの《戦争レクイエム》、メンデルスゾーンの《エリヤ》、ヴェルディのレクイエム、エルガーの《ゲロンティアスの夢》、ハイドンの《天地創造》や《四季》などの主要な合唱作品の演奏で定評を得ている。マクリーシュは、これら全てのレパートリーに、彼の初期の演奏活動の特徴でもある徹底的な学識と鋭敏な解釈をもたらすことで、革新者としての自身の名声を確かなものにし、今日の最も重要なレコーディング・アーティストの一人としての評価を確立した。