ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ

1710年にイタリアのイェージに生まれた。幼いころから音楽の才能を発揮し、ナポリ音楽院に入学。1731年に卒業すると、そこから死までの5年間にほとんどの作品を生み出した。 1732年にオペラ・ブッファ《妹に恋した兄》の成功でその名を知られるようになる。1733年に初演した歌劇《誇り高き囚人》は失敗に終わったものの、その幕間劇として作曲された《奥様女中》が歴史的な成功を収めた。この作品は、ラモー、モーツァルト、ロッシーニ、更にはストラヴィンスキーにまで影響を与えたと言われており、オペラの歴史に大きな変革をもたらした。 結核のため体調が悪化する中、1736年にスターバト・マーテルを完成させた。表現力豊かで抒情的な曲風の声楽曲で、現在でもたびたび演奏される。この曲の完成からまもなく、26歳の若さで亡くなった。