エサ=ペッカ・サロネン
指揮、語り
1958年ヘルシンキ出身。シベリウス音楽院では主にホルンを専攻した。その後、フランコ・ドナトーニとニコロ・カスティリオーニのもとで作曲を学ぶ。1979年フィンランド放送交響楽団を指揮してデビュー。1983年にはマイケル・ティルソン・トーマスの代役に抜擢されて、フィルハーモニア管弦楽団を指揮。マーラーの交響曲第3番を演奏して、指揮者としての本格的なキャリアをスタートさせた。
1985年から95年はスウェーデン放送交響楽団の首席指揮者を務め、現在はフィルハーモニア管弦楽団の首席指揮者とともに、ロサンゼルス・フィルハーモニックの桂冠指揮者も務めている。2021年からはサンフランシスコ交響楽団の音楽監督にも就任。1985年のルトスワフスキの交響曲第3番の録音ではグラミー賞を受賞した。
作曲家としても活躍し、ピアノのイェフィム・ブロンフマン、ヴァイオリンのリーラ・ジョセフォウィッツそれぞれに捧げた協奏曲などがある。また大規模な管弦楽曲も発表している。「スタニスワフ・レムのテクストによるソプラノのためのFloof」は、1992年にユネスコの国際作曲家会議で第1位となった。
また、多くの作曲家の作品の初演を務めており、自作自演のCDも録音している。