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アンドレ・シュエン

アンドレ・シュエン

バリトン

南チロルのラ・ヴァッレで生まれたバリトン歌手アンドレ・シュエンは、幼少のころチェロを習っていた。その傍ら、家族と歌うラディン語の民謡を通して演奏や声楽の自由さを植え付けられたという。 その後声楽に転向。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院で声楽、リート、そしてオラトリオを学ぶ。クルト・ヴィドマーやブリギッテ・ファスベンダーらからも陶酔を受ける。 シュエンは世界の名だたる場で演奏しており、ドイツ・グラモフォンの専属アーティストでもある。リートではピアニストのダニエル・ハイデが長くパートナーを務めており、コンサートや録音を積極的に行っている。トーマス・アデスやアンドレアス・ヘフリガー、ゲロルト・フーバーとも共演。 2009年には歌手兼俳優として、ザルツブルク音楽祭におけるルイジ・ノーノの《愛に満ちた偉大な太陽に向かって》に参加。2010年から2014年からはグラーツ歌劇場で舞台に立ち、2011年にはサイモン・ラトルの指揮でベルリン・フィルにもデビューした。 2014年アーノンクール指揮でダ・ポンテ・オペラ3部作に参加し、高い評価を得る。 近年はロンドン・ウィグモア・ホールやウィーン・コンツェルトハウスに、おけるリサイタルや、ザルツブルク音楽祭での新演出の《コジ・ファン・トゥッテ》、ネルソンス指揮ボストン交響楽団とのバッハの「クリスマス・オラトリオ」など、多岐に渡る活動をしている。2020年にはバイエルン国立歌劇場とウィーン国立歌劇場でデビューを果たした。