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ルイジ・ボッケリーニ

ルイジ・ボッケリーニ

作曲

1743 — 1805
ボッケリーニは、1743年イタリアのルッカで芸術一家に生まれた。幼いころからチェロ・コントラバス奏者の父にチェロを学ぶ。その後ローマで研鑽を積み、13歳でプロとしてデビュー。若きヴィルトゥオーゾ奏者としてすぐに名を馳せた。 1757年には父子でウィーンに招聘されて宮廷劇場でともに演奏したのち、21歳のときに故郷ルッカで宮廷楽団のチェロ奏者となる。 1766年からは、楽団の仕事と並行して、ヴァイオリン奏者フィリッポ・マンフレ―ドと組み、ヨーロッパ中を演奏して回った。パリのコンセール・スピリチュエルで成功を収めるなど名声を極める。その活躍に目を付けたスペインの宮廷に招かれ、ドン・ルイス皇子に仕えることとなった。室内楽奏者、そして専属作曲家としてマドリードで後半生を送る。 皇子死去後の1886年からはプロイセンのフリードリヒ・ヴィルヘルム2世と契約し、活動した。しかし晩年は失職し、生活も困窮する。過去の活躍は忘れ去られ、62歳で寂しい死を遂げた。 自身が優れたチェロ奏者であったことから、チェロ協奏曲やチェロソナタを数多く残している。また90作以上の弦楽四重奏曲、更にはチェロをもう一人加えた弦楽五重奏曲も100曲以上作曲した。弦楽五重奏曲ホ長調 G275の第3楽章は「ボッケリーニのメヌエット」としてよく知られている。