伝説の指揮者カラヤンの横顔

88分

20世紀後半のクラシック・シーンを支配した“帝王”カラヤンの人物像と功績に迫るドキュメンタリー。幼少期から始まるカラヤン伝説の華やかな軌跡を辿るだけでなく、ナチス政権下でのキャリアやフルトヴェングラーとのライバル関係など、物議を醸した厄介な出来事やその野心的で相反する性格など、輝かしい経歴に影を落とした部分についても言及しているのが特徴です。もちろんEMIのウォルター・レッグ及び彼が1945年に創設したフィルハーモニア管弦楽団とのタッグを皮切りにレコーディング遍歴や、ベルリン・フィルの終身首席指揮者とウィーン国立歌劇場の芸術監督、ザルツブルク音楽祭の音楽監督などを務めた栄光の日々を、豊富なアーカイブ資料で説明する充実の内容となっています。加えてベートーヴェンの交響曲第9番やR.シュトラウスの《ばらの騎士》など素晴らしい映像の抜粋も見逃せません。

演奏: 

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

指揮: 

ヘルベルト・フォン・カラヤン