ロジェストヴェンスキー＆ヨーロッパ・ユニオン・オペラによる《エヴゲニー・オネーギン》

旧ソ連のボリショイ劇場で活躍し、1970年代後半からは西側で活動する機会が増えて日本にも度々訪れ、1990年には読売日本交響楽団の名誉指揮者に就くなど、ロシア音楽の普及に努めたマエストロ、ロジェストヴェンスキーが円熟期の1998年に指揮して上演した、チャイコフスキーの情熱的なオペラ《エヴゲニー・オネーギン》の映像をお届けします。日本でもよく知られたレーンホフ監督の演出は、シンプルながらステージをダイナミックに使い、収穫期を迎えた片田舎の農場の明るい風景から、重苦しい舞踏会や寒々とした決闘シーンまで、登場人物の抑圧された感情を巧みに映し出します。特に夢見るタチヤーナの恋心を象徴するかのような (恋愛小説らしき) 書籍の存在感にもご注目ください。

ソリスト: 

オーラ・ボイラン (ソプラノ)、ヴラディーミル・グルシュチャク (バリトン)、ミカイル・シェロミアンスキ (バス)、マルコ・ニスティコ (バリトン)、ローランド・ウッド (バリトン)、トーマス・モリス (テノール)、サイモン・ベイリー (バス)、ミヒャエル・ケーニヒ (テノール)、カーチャ・ブースト (アルト)、イネケ・ヴロットマン (メゾソプラノ)、アンナ・バーフォード (メゾソプラノ)

演奏: 

ヨーロッパ・ユニオン・オペラ管弦楽団、ヨーロッパ・ユニオン・オペラ合唱団

指揮: 

ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー