チョ・ソンジン
ピアノ
チョ・ソンジンは、その深い内省と表現力豊かな洞察力により、最も深みのある想像や感情で、聴衆とつながり合える資質を備えている。幅広いレパートリーで成熟した音楽性と洗練された芸術性を発揮し、多くの賞を受賞しているピアニストである。モーツァルトからショスタコーヴィチまでの協奏曲や大規模なソロ作品を雄弁に物語る演奏は、多くの賞賛を得ている。
1994年ソウルに生まれ、6歳でピアノを始め、11歳で初舞台を踏む。2008年、第6回モスクワ国際フレデリック・ショパン・コンクールで優勝し、翌年、日本の浜松国際ピアノコンクールで第1位を獲得した。2011年、モスクワのチャイコフスキー国際コンクールで第3位を獲得後、2012年にパリへ移り、音楽院でミシェル・ベロフに師事した。2014年ルービンシュタイン国際ピアノコンクールで3位となり、一流指揮者やオーケストラとの協奏曲の共演も実現した。
2015年、第17回ショパン国際ピアノコンクールで第1位を獲得し、さらにコンクールの演奏を収録したオールショパンのアルバムがリリース前のプレオーダーのみで韓国のポップチャート1位を獲得したことが、チョ・ソンジンを一躍有名にした。韓国国内での売上が発売後1週間で300万枚を達成し、その後急速に世界中のファンをも魅了するようになった。現在ベルリンを拠点に活動するチョは、2016年にDGと専属契約を締結。ウラディーミル・アシュケナージ、チョン・ミョンフン、グスターボ・ドゥダメル、ワレリー・ゲルギエフ、ワシリー・ペトレンコ、ミハイル・プレトニョフ、エサ・ペッカ・サロネン、ユーリ・テミルカーノフなどの著名アーティストやベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団、マリインスキー劇場管弦楽団、NHK交響楽団、パリ管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニック管弦楽団などの国際主要オーケストラとも定期的に公演を続けている。
最近では、ワレリー・ゲルギエフ指揮のもとミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団にデビューしミュンヘン、ハンブルクで公演。韓国でのリサイタル・ツアーも行っている。また最近発見されたモーツァルトのピアノ曲「アレグロ ニ長調」の世界初演を、ザルツブルクにある国際モーツァルテウム財団の大ホールで行っている。