収録時間
51分
リヒャルト・シュトラウス音楽祭から、オーケストラ伴奏付き歌曲集その2「解き放たれて」
コンサート
ガルミッシュ=パルテンキルヒェン 1994年
収録日: 1994年6月11日
51分
R.シュトラウスが1908年に別荘を構え、その後1949年に亡くなるまでほぼ定住し、作曲活動の拠点としていたのはドイツの南端、アルプスの麓の避暑地ガルミッシュ=パルテンキルヒェンでした。この地で1989年から大作曲家の生まれ月である6月に開催され、世界中のファンから注目を集めている音楽祭の1994年公演から、毎年定評のあるオーケストラ伴奏付き歌曲のシリーズを4回に分けてお届けします。今回の聴きどころは当時活躍していた知られざる実力派ドラマティック・ソプラノの競演です。ミュンヘン生まれのメヒティルト・ゲッセンドルフは至上の愛を歌い上げる冒頭の《解き放たれて》も聴かせますが、明るい旋律で濃厚なロマンを奏でる《子守歌》も見事。小柄で清楚な魅力をたたえたヘレン・クォンは《アモール》や《母の自慢話》ではコロラトゥーラもこなします。そしてアメリカはミシガン出身のスーザン・アンソニーによる伸びやかで堂々たる、まるでオペラのワンシーンのような《東方の聖なる三博士》も圧巻です。
- ソリスト:
- メヒティルト・ゲッセンドルフ (歌唱)、スーザン・アンソニー (ソプラノ)、ヘレン・クォン (ソプラノ)
- 演奏:
- ミュンヘン放送管弦楽団
- 指揮:
- ロベルト・アバド